タイトル:わくわく Park elements 【遊具&景観施設】総合カタログ VOL.31 :株式会社サトミ産業

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概要

電子ブックカタログ:わくわく Park elements 【遊具&景観施設】総合カタログ VOL.31 :株式会社サトミ産業

遊具の計画と設計遊具に関する事故には、衝突・接触・落下・挟み込み・転倒などがあり、こうした事故は、物的ハザードと人的ハザードが関わりあって発生することが多く、一つの要因に限定することは難しいです。事例としては、頭部など重度の傷害につながる事故として、衝突・落下・転倒などが多く報告されており、当社製品はJPFA-SP-S:2014に対応し、その要因を設けない設計としています。【リスクとハザード】●リスク子どもの遊びに内在する危険性のうち、遊びの価値のひとつであり、事故の回避能力を育む危険性、あるいは子どもが判断可能な危険性●ハザード子どもの遊びに内在する危険性のうち、遊びの価値とは関係のないところで事故を発生させるおそれのある危険性、あるいは子どもが予測できず、どのように対処すれば良いかの判断が不可能な危険性一例として・・・【頭部・胴体の挟み込み】【指の挟み込み】【基礎の設計】1子どもが意識せずに通り抜けようとした場合、頭部や胴体の挟み込みが発生しないように開口部は胴体が入らない構造とするか、体が入る場合は頭部が通り抜ける構造としています。1)胴体が入らない構造として・開口部に幼児の胴体サイズを想定した100×157mmの部分が入らない。・ネットの網目などの柔軟な素材で構成された開口部の場合には幼児の胴体サイズを想定したφ127mmの部分が入らない。・柵などの隙間は、100mm未満とする。2)頭部が通り抜ける構造として・開口部は、児童の頭部サイズを想定したφ230mmが通り抜ける。・ネットの網目など柔軟な素材で構成された開口部の場合もφ230mmの部分が通り抜ける。・φ230mmが通り抜ける開口部を設ける場合は、その下に障害物などを設けない。また、利用者の動線にも配慮する。1φ8mmの丸棒が入ってφ25mmの丸棒が入らない隙間や穴は指が抜けなくなる恐れがあるので設けません。ただし以下の条件のいずれかを満たした場合は、この項目の対象とはしません。1)隙間の最小幅または穴の短径以下の奥行きで、貫通していない場合。2)隙間や穴で指がひっかかる位置が設置面から600mm以下の高さにある場合。3)挿入された指が下方に向かって容易に抜けるように配慮されている場合。1基礎は、遊具に作用する荷重や外力に対して十分な構造耐力を持ち、かつ耐久性を有するように設計しなければなりません。このため、地盤の沈下または変形が生じると想定されるような場合は、遊具の構造も含めた検討をしています。2コンクリート基礎の天端は、転倒・転落した際の安全確保やつまずき防止のため、設置面より100mm以上下げなければなりません。ただし、衝突時の危険を回避するような対策を講じた基礎や、構造上転倒・転落による衝突やつまずきの危険がない場所に設置される基礎はこのかぎりではありません。また、砂場の中に設置する場合は砂の下端が基礎の天端になるよう設計とします。3支柱の地際部で主に土に接する部分は、設置場所の環境や点検可能な構造であることなどを考慮したうえで、標準使用期間の間、設計強度が維持できるような仕様にするか、対策を施します。資料2遊具と設置面との間にできる開口部は前項の規定の対象としません。2ヒンジなどの隙間が変化する可変開口部や回転体のような隙間そのものが動く可動開口部は、高さにかかわらず指先をつぶしたり、切断したりする危険性がないようにします。3指が挟まって切断を発生させるような上向きのV字型開口部を設けません。309